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2012年10月28日

グスタフ・マーラー

グスタフ・マーラー(1860-1911年)

マーラーは、オーストリア帝国(現在のチェコ)のユダヤ人の家庭に生まれましたが、周りにはドイツ人も多くキリスト教教会の少年合唱団員として歌っていたそうで、後にユダヤ教からキリスト教に改宗しています。ユダヤ人でありながら、ウィーンを基盤に指揮者活動をし、交響曲の数々はドイツで初演されるという無国籍性が作品にも影響しているのかもしれませんね。

マーラーは、若い時から指揮者として活躍しており、ウィーン・フィルハーモニーやニューヨーク・フィルハーモニーの指揮者にもなっています。作曲家としても指揮者としても一流だったわけです。

マーラーの楽譜には、他の作曲家にはない特徴として、こと細かに演奏テンポなどの指示が書かれています。また、曲の改定作業を何度も行っていますが、重なった楽器の音を取り除いて音量を落とすなど、えらく神経質な内容です。きっと、自分が指揮者であるだけに、できるだけ細かい指示を指揮者や演奏者に伝えたかったのでしょう。

マーラーの交響曲は、第1番「巨人」から第10番までの10曲と交響曲「大地の歌」などがありますが、長大で独唱や合唱を伴う曲が多いのも特徴です。(2、3,4、8、「大地の歌」)また、歌曲集をたくさん作曲しています。「少年の不思議な角笛」「さすらう若人の歌」「嘆きの歌」「亡き子をしのぶ歌」などですが、これらの曲は交響曲にも取り入れられています。

マーラーの音楽には、独特の匂いがあります。ヨーロッパ音楽でありながら、どこか東洋的な匂いを感じることがあります。私は、マーラーの音楽というと、すぐに「異邦人」という言葉を連想します。「異邦人」とは「ボヘミアン」つまり「社会の規範にとらわれず、 自由で放浪的な生活をする芸術家など」のことですね。

以上は、単なる私の印象についてなのですが、一般的に語られるマーラーの魅力は、その音楽の壮大さ、喜怒哀楽の変化の激しさ、そして交響曲第5番4楽章の「アダージョ」に代表される美しいメロディーなどではないでしょうか。

マーラーは、音楽によって、自然、動物、人間の感情などすべての世界を表現しようとしました。 
見事なオーケストレーションや楽器の性質を知りつくした使い方など、演奏する立場からも本当にすごいと思いますし、聴く側に立つと、60~80分という長い交響曲にもかかわらず、曲に圧倒されながらあっという間に終わってしまうような満足感が得られるように思います。


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