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2008年10月08日

チューニング

オーケストラの演奏会に行ったことがある人が必ず最初に目にするのが
チューニングという作業です。
本日のブログは、私が以前に別のブログの掲示板に投稿したもののリニューアルです。

オーケストラの演奏会では、演奏を始める前にチューニングを行います。
合わせる音は“A”(ドイツ語で「アー」と発音)つまり“ラ”の音です。

まず、オーボエがAの音を出して、それをコンサートマスターが受け継ぎます。
それから、オーボエの音に、木管楽器群、金管楽器群が音を合わせます。

次にコンサートマスターが弾くAの音に弦楽器群が合わせ始めます。
普通は低弦、つまりコントラバス、チェロから、高弦のビオラ、バイオリンへと合わせていきます。
弦楽器がAの音を取り終わると次は “調弦”という作業が始まります。
これは、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスとう弦楽器はどの楽器も4本の弦から成り立っている(コントラバスは5本の楽器もあります)ので、Aの弦を基本に、残りの3本の弦についても音程を合わせる作業です。

この調弦が行われている間に、管楽器も最後の音の調整を行います。
つまり、チューニングしたAの音の1オクターブ上の音や1オクターブ下の音(同じ“ラ”の音)やその他の和音の音程を確認する作業を行うのです。

これらの手順をステージの模様で説明しましょう。

まず、オーボエがAの音を「ラー~~~」と出すと、コンサートマスターがその音に合わせて、「うん!」とうなずきます。

すると、フルートなどの木管楽器群が「ラー~~~」と出して、かぶせるようにホルンなどの金管が「ラー~~~」と出して、合ったなと思うと、管楽器は静かになります。

間髪を入れずに、コンサートマスターがコントラバスやチェロに向かって、「ラー~~~」と弾くと、コントラバスやチェロ、からビオラ、バイオリンへと「ラー~~~、ラー~~~、ラー~~~、」と合わせて、それから弦楽器が勝手に、ごにょごにょと高い「ラー~~~」や低い「ラー~~~」などにぎやかに弾き始めます。これが「調弦」です。

すると静かにしていた管楽器達もおもむろに、「ラー~~~」「ラー~~~」その内に「ドー~~~」「ミー~~~」「ラドミー~~~」などにぎやかになったと思うと、急に静まり返ってくる。これでチューニングが終わり、静まり返ったところに指揮者登場となるわけです。

このAの音のピッチは今の日本では442ヘルツでやる事が多いようです。アメリカでは440ヘルツ、ヨーロッパでは440~444ヘルツ辺りが多いと聞いたことがあります。モーツァルトの時代にはもっと低い430ヘルツ台だったそうですが、大きなホールで演奏すると響かないためにだんだんと高い音になっていったようです。

では、なぜチューニングをAの音でやるのでしょうか。
それは、オーケストラの基本である弦楽器の弦は先ほど書いたように、どの楽器も4本の弦でできているのですが、どの楽器にも共通の開放弦(何も押さえないで出る音)がAだからです。ちなみに440ヘルツのAは、人間の声の音域、また、ラシドレミファソはABCDEFGで表しますから、最初の音がAなのです。日本ではドから始まりますが・・・・。

また、なぜオーボエで合わせるのでしょう。
それは、昔の管楽器の中で、最も音程の合わせにくい楽器がオーボエだったので、まずオーボエが吹いて、それにしかたがないからみんなが合わせてやっていた ことが始まりのようです。

でも、今ではオーボエが1番ピッチが定まっており安定しているという見解があります。(オーボエの人に言わせるとそうでもないようですが) それなのに未だにオーボエに合わせるのは他に理由があるのでしょうか。

私は、オーボエの音が他の楽器よりも聴き取りやすい。つまりみんなが「びゃー~~~」と鳴らしていてもオーボエの音だけは聴き取れることによると考えています。

チューニング

実は、チューニングには緊張をほぐす効果もあります。
やはり、曲の最初の音というのは緊張するものです。特に私が吹いているホルンなどは、良く音をはずしてしまいます。曲の初っぱなにソロや高音のロングトーンなどがあると、緊張は最高潮に達します。
こんな時、チューニングの騒音??の中で、最初の音を試し吹きなどするとずっと楽になるのです。

これを参考に演奏会でチューニングを聴いてみてください。Aと関係のない音が結構鳴っているの気がつくと思いますよ。


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