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2008年07月05日

音楽力(その2)

音楽療法

「音楽力」では、今の社会における「音楽療法」の必要性、大切さが綴られています。
そこで、音楽療法について少し調べてみました。

我が国における「音楽療法」の推進役は、「日本音楽療法学会」という組織があって、その理事長を日野原先生が務められています。まさに先生がこの本に書かれていることを実践なさっているようです。

日本音楽療法学会によると、音楽療法とは、「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と説明しています。

日本音楽療法学会では、平成9年から「学会認定音楽療法士」の資格審査を行っています。しかし、学会の認定資格は、国家認定資格ではありませんし、この資格取得がただちに就職に結びつくかというと、そう単純ではありません。というのは、音楽療法の職場は日本ではまだまだ未開拓の部分であるからです。

それにもかかわらず、2006年1月時点で、わが国で音楽療法士養成コースを持つ大学は4年生が6校、短大18校で、全国音楽療法士養成協議会という組織を作っているようです。

また、現在、多くの病院が、音楽療法を取り入れ始めていますが、音楽療法士が国家資格になっていないことなどから、音楽療法そのものが「健康保険」の対象となっておらず、音楽療法士の社会的な身分も非常に不安定なものとなっています。身の回りで、自分で職場を探しながら切り開いていくという状態なのでしょう。

心配なのは、資格制度が不安定であればある程、音楽療法士の質にも大きなばらつきが生じます。
いつのまにか、音楽療法そのものの信頼性を失わせることにもつながりかねません。

日野原先生がこの本で、日本はこの分野で50年遅れているといわれていますが、まさにその通りのようです。

この本の中で「音楽療法で遭遇した奇跡の数々」として、パーキンソン病の患者さんが、ワルツで踊っている間だけは「フーッと身体が軽くなる」事例や、脳卒中で2年間言葉を失っていた人が、好きな歌を聴いて言葉を話し始めた事例などが紹介されています。

国家資格の是非、有無を問わず、手遅れにならない内に、正しい形で日本に音楽療法が普及することを願ってやみません。


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