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2008年06月14日

カラヤンとフルトヴェングラー:後編

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは、1886年に生まれ、1922年、36歳の時にベルリン・フィルハーモニーの首席指揮者に就任し、戦争による中断などはあるが、1954年に亡くなるまでベルリンフィル、そしてヨーロッパのクラシック界に君臨しました。
 
 また、ヘルベルト・フォン・カラヤンは1908年に生まれ、1955年にフルトヴェングラーの死とともに、47歳でベルリン・フィルハーモニーの首席指揮者に就任し、1989年の死の直前まで「帝王」として世界の頂点を極めました。

 このように、一見ごく自然に、二人の最高の指揮者が首席指揮者のバトンを渡していったように見えるのですが、この本を読んで、その歴史の中で起こってきた事を知ると身震いしそうになります。

 第2次世界大戦中、ドイツでは、多くの指揮者や音楽家が、ナチスから逃れて他国へ亡命しますが、この二人はドイツにとどまり、巧にヒトラーのもとで活動を続けていきます。その結果、二人とも第2次世界大戦後は、ナチスとの関係を厳しく責められることになるのですが。

 そして、二人はドイツにとどまった事により、フルトヴェングラーはベルリン・フィルに復帰するし、カラヤンはその後継者として首席指揮者に就任します。

 それにしても、フルトヴェングラーのカラヤン嫌いは相当なものだったようです。最初は、名も知れぬ若僧にすぎなかったカラヤンが、じわりじわりと頭角を現し、王といわれたこの巨匠に迫ってくるのですから、どの世界にでもありそうな構図です。
しかし、そこに第3の男、セルジュ・チェレビダッケという、本来ならばこの人がフルトヴェングラーの後継者だったかも知れないという人が登場し、絡み合うあたりがリアルで面白いのです。

 カラヤンとフルトヴェングラー:後編

 「振ると面食らう」と揶揄された感性の指揮者フルトヴェングラーと、冷徹なほどの完璧主義を貫いたカラヤンの確執を描いた「カラヤンとフルトヴェングラー」(中川右介著:幻冬社新書)は、クラシックファンならずとも楽しめる一冊です。


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