よぼよぼホルン吹きのつぶやき
よぼよぼホルン吹きのつぶやき
小生、59歳
福岡市民オーケストラで長いことホルンを吹いている
ホルンを吹き始めてかれこれ45年
若いころこの齢まで吹いているとは考えてもいなかった
人間、50を過ぎるあたりから色々なところにガタが出始める
私も、老眼、腰痛、耳鳴り、50肩などなどオンパレードだ
極めつけは7年前の大腸の破裂
大腸憩室炎の悪化からだが九死に一生を得た
この時はさすがにこれで私のホルン人生も終わりかと思ったが
しかしこれが思いもよらぬ転機となった
半年近くは吹けなかったのだが
これは大好きなお酒が飲めない以上につらかった
やっぱり自分は心からホルンを愛している
だったらもう一度じっくりと練習して
病気になる前よりも上手になろうと決心
以来ほとんど毎日1時間近く練習している
残念ながら上手くなるのはなかなかだが
ゆっくりゆっくり時間をかけて
アンブシュアを少しずつ改良しながら
体力を使わずに演奏できる奏法を身につけてきた
おかげで演奏会での持久力は若い人には負けない
ただどうしようもないのが記憶力と瞬発力
若いころならすぐ覚えられたこと
簡単に吹けたはずのパッセージがなかなか身につかない
本番は思わぬところでリズムを間違ったり音をはずしたり
これはさすがになさけないし限界を感じる時もある
しかしこれとて防ぐ手立てはある
それは人一倍の練習と真っ赤になるくらい楽譜に書き込みを入れること
アマチュア奏者の演奏機会などせいぜい年数回
月に一回本番がある人など珍しい
これがプロとアマの大きな違いだろう
甘えてはいけないがアマチュアで良かった
もちろん加齢はマイナスばかりではない
音楽やオーケストラの知識はそこそこ身についている
多くの指揮者から指導を受けてきて
色々な「演奏のツボ」も心得ている
若い人はもっと勉強しなさい
などと言いたくなるのもこのせいだ
亀の甲より年の功とは良くぞ言っていただいた
まあこれからもオーケストラの若いエネルギーや
一緒に木管アンサンブルしてくれている2人の
若き女性のフェロモン??をいただきながら
あと10年くらいは頑張ってみたいと思う・・が・・
10年後のつぶやきはなんて書くだろう
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