オーケストラの楽器編成

つぶやきホルン

2009年05月11日 22:36

クラシック音楽の楽しみ方:NO.8「オーケストラその4」

オーケストラの楽器編成

今回は、オーケストラの楽器編成を説明しましょう。

これまで、「つぶやきホルン」では、ひとつ一つの楽器をシリーズで紹介しました。

弦楽器が、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
木管楽器が、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット
金管楽器が、トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバ
打楽器が、バスドラム、ティンパニ、シンバルなど


以上が、基本的な楽器群で、これにやや特殊な楽器として
木管楽器のピッコロ、イングリッシュホルン(コールアングレ)、E♭クラリネット、バスクラリネット、コントラファゴットなど、金管楽器のコルネット、それにハープなどが加わることがあります。

また、もっと特殊な楽器としては、アルトフルート、バスフルート、バセットホルン、ピッコロトランペット、ワーグナーテューバ、チェレスタ、カリヨン、大砲などもあります。

こんな特殊な楽器を使った曲は、楽器を調達するだけでも一苦労しますので、敬遠されますね。

因みに、わが福岡市民オケが6月の定期演奏会で演奏する、「ブルックナー:交響曲第7番」は、ワーグナーテューバという、ベルが前に向いたホルンを4本も使うので、楽器のレンタルとエキストラ代で50万円ほどの出費になります。

標準的なオーケストラの編成「12型2管編成」などと言います。
最初の数字は1stヴァイオリンの人数を表しています。

12型2管編成というと、モーツァルトからベートーヴェンあたりでしょうか。
1stヴァイオリン6プルト(12人)、2ndヴァイオリン5プルト(10人)、ヴィオラ4プルト(8人)、チェロ3プルト(6人)、コントラバス2プルト(4人)・・・・プルトとは譜面台のことで2人で1つの譜面台を使うことからこのように呼ばれている。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットがそれぞれ2人ずつ。
トランペット2人、ホルン2人、トロンボーン3人
ティンパニ1人

以上合計56人ですね。

これがブルックナーなどになると16型4管編成くらいでしょか。
1stヴァイオリン8プルト(16人)、2ndヴァイオリン7プルト(14人)、ヴィオラ6プルト(12人)、チェロ5プルト(10人)、コントラバス4プルト(8人)
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットがそれぞれ4人ずつ。
トランペット4人、ホルン4~8人、トロンボーン3~4人、テューバ1人
ティンパニ1人、パーカッション4~5人
以上合計約100人ですね。

今日のオーケストラは何型かな?などと見るのも面白いですよ。

次回は、これらのオーケストラの楽器の並び方を説明します。



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