すすき
わが家のとなりの空き地に、今年も
ススキが花を咲かせました。
(花が咲くという表現は違和感があるのですが・・・)
秋だな~~~!って、とっても風情があり大好きです。
ススキと言えば、
お月見。
ついこの間、中秋の名月を原土井病院のお月見会で眺めたことは報告しました。
ススキはその形から「尾花」とも言います。
山上憶良が万葉集で
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし) また藤袴 朝顔の花」と秋の七草を詠んだことは有名です。
ススキと言えばもう一つ。
「おれは河原の枯れススキ、同じお前も枯れススキ、どおせ二人はこの世では、花の咲かない枯れススキ~」と歌った
「船頭小唄」や、さくらと一郎が歌った
「昭和枯れすすき」など、その枯れて飛んでゆく様が、
寂しく、何か落ちぶれていく、悲しい様にたとえられるようです。
草冠に薄いと書いて「薄」というのも、なんかススキを侮辱していませんかね。
古来より、
ススキは「茅(カヤ)」とも呼ばれて、かやぶき屋根やほうき、草履などの材料として、
人間の生活に大いに貢献してきたのですが、どうも軽く見られていますよね。
同じススキの仲間でも、
南米のアルゼンチンでは「パンパスグラス」と言って、背の高さが2メートルにもなります。
こいつは、
なかなか自己主張している感じです。
やっぱ・・ラテン系は違います??
写真は“ガーデニング総合百科「やさしい演芸」”というホームページから転載させていただいたもの。
でもこれではお月見する気にはなりません。
やっぱり、存在感は薄くても、「ススキ」の方が
風情があっていいですね。
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