すすき

つぶやきホルン

2009年10月14日 22:18

わが家のとなりの空き地に、今年もススキが花を咲かせました
(花が咲くという表現は違和感があるのですが・・・)
秋だな~~~!って、とっても風情があり大好きです。



ススキと言えば、お月見
ついこの間、中秋の名月を原土井病院のお月見会で眺めたことは報告しました。

ススキはその形から「尾花」とも言います。
山上憶良が万葉集で「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし) また藤袴 朝顔の花」と秋の七草を詠んだことは有名です。

ススキと言えばもう一つ。
「おれは河原の枯れススキ、同じお前も枯れススキ、どおせ二人はこの世では、花の咲かない枯れススキ~」と歌った「船頭小唄」や、さくらと一郎が歌った「昭和枯れすすき」など、その枯れて飛んでゆく様が、寂しく、何か落ちぶれていく、悲しい様にたとえられるようです。
草冠に薄いと書いて「薄」というのも、なんかススキを侮辱していませんかね。

古来より、ススキは「茅(カヤ)」とも呼ばれて、かやぶき屋根やほうき、草履などの材料として、人間の生活に大いに貢献してきたのですが、どうも軽く見られていますよね。

同じススキの仲間でも、南米のアルゼンチンでは「パンパスグラス」と言って、背の高さが2メートルにもなります。
こいつは、なかなか自己主張している感じです。
やっぱ・・ラテン系は違います??



写真は“ガーデニング総合百科「やさしい演芸」”というホームページから転載させていただいたもの。
でもこれではお月見する気にはなりません。

やっぱり、存在感は薄くても、「ススキ」の方が風情があっていいですね。

関連記事