ラ・フォンテヴェルデ

つぶやきホルン

2009年03月19日 23:08

一昨日は、第11回福岡古楽音楽祭プレコンサート
声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」
マドリガーレの巨匠モンテヴェルディの世界
という演奏会に行ってきました。

クラシックファンの私も、バロックより以前の音楽となるとほとんど聴いたことがありません。
そもそもルネサンス音楽など、バロック以前の音楽は狭く捉えればクラシック音楽とは言いませんからね。

「マドリガーレ」は本来14世紀イタリアの詩と音楽の形式を指す用語で、音楽としての「マドリガーレ」は16世紀から17世紀の初頭にかけてヨーロッパ音楽の中心となったのだそうです。

モンテヴェルディ(1567~1643)は、このマドリガーレ半音階や不協和音など当時としてはかなり斬新な新しい作曲技法を取り入れた人で、最初は相当なバッシングをうけたようです。
いつの時代でも、先駆者、出る釘はたたかれるものですね。

その、斬新なモンテヴェルディの世界をたっぷりと楽しませていただきました。
バロック音楽やそれ以降のクラシック音楽と比べると、変化に乏しく、やや退屈に感じる一方で、
透き通ったハーモニーは実に魅力的でした。

「ラ・フォンテヴェルデ」の構成は
第1ソプラノ、第2ソプラノ、アルト(カウンターテナー)、テノール、バスに伴奏のリュートが加わったもので、
特に第1ソプラノの澄み切った美しい声と、しっかりしたバスの響きが全体を引き締めていました。

みごとなハーモニーです。

詩と旋律を楽しみながら、実にのんびりと、ゆったりとした気持ちになれる。
この様な時間を楽しむのもなかなか良いものですよ。


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