由布院温泉紀(その2)
「旅亭 田乃倉」は金鱗湖のすぐそば、亀の井別荘の隣にあります。
私たちが泊まった部屋は、
離れの露天風呂付きの純和風の部屋で、二部屋に内湯と露天風呂というとても広い間取りでした。いや~~贅沢ですね。
お風呂は、部屋とは別に二つの大きな露天風呂もありました。
40分ほどゆっくりと浸かってしかりと暖まってから、さあお待ちかねの夕食です。
最近の旅館は部屋食が少なくなりましたが、田之倉さんは2人の仲居さんがお世話をしてくれる
部屋食です。やはりゆっくりと落ち着いていただく部屋食は旅館ならではの贅沢ですね。特にいつも台所をあずかっている嫁さんにとって、
上げ膳据え膳は何よりなのでは。
それでは、
お料理をずらっと紹介しましょう。
食前酒
先付 花山葵とサヨリの帆立掛け
前八寸 山海の幸盛り合わせ
この中で特に感激したのは、小さな葉っぱ付きのカブです。単なるカブの芯に近い部分なのですがとってもフルーティなのです。ちょっともったいないけどカブの芯に近い部分だけを水にさらすそうで、家庭でも簡単にできるそうですよ。
お椀 油目葛たたき 菜の花 花弁大根 人参 木の芽
油目(アブラメ)はアイナメともよばれるコチやアンコウに似たやや不細工な白身の魚ですね。これが淡泊でとってもおいしかったです。
向付 盛り合わせ 平目 アオリイカ雲丹巻き 活き車海老 関鯵
これはもう、見るだけで贅沢さが伝わりそうですね。
焚合 ひろうす 若布 竹の子 鯛の子 うすい豆
もちろん今年の初物の竹の子は、そのしゃきしゃき感が絶品でした。
強肴 特上豊後牛陶板焼
ここ由布院は豊後牛の産地です。あまり凝っていない牛肉らしいあっさり感が特長でしょう。
凌ぎ 蛤のちらし寿司
蓋物 栗餅 炒りだし 菊花みぞれ餡 粒マスタード
これはまた、お初にお目にかかりますという舌触りと味わいでした。菊の花のお汁というのは「意外!」ですがこれがとっても食べやすいのです。
酢物 緋おうぎ貝の酢物 たらの芽 こごみ 酢味噌と胡麻酢
酢物では、本当にこまやかな作りと味わいがまさに京都の高級料亭に比肩する素晴らしい技に、一口毎に、「おいしいね~」「う~~ん」「うれし~~い」の連発でした。
止椀 赤だし
香の物 床漬け三種盛り
水菓子 フルーツ抹茶ゼリー掛け
最後の最後まで、本当に料理人の技を存分に楽しませていただきました。
かなりの量のお料理だったと思うのですが、いつの間にかす~~~っとお腹の中に納まってしまうあたりが、大感激。
「旅亭 田乃倉」
ちょっとお値段は張りますが、
料理の味と行き届いたサービスは、絶対に後悔はしませんよ。
是非一度お出かけ下さい。本当にお奨めです。
最近忙しくて、かなりお疲れだったのですが、すっかりリフレッシュできて、今週はバリバリと仕事してます。
田乃倉の皆さん、本当にお世話になりました。また是非伺います。
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