劇団風の子九州の公演

つぶやきホルン

2017年05月11日 19:31

5月5日こどもの日に劇団風の子九州の公演を観に行きました。

演目は「このゆびとーまれ!」

小学生の親子連れが観に行く演劇をなぜ?
私が行っているNPO法人OnPalメンバーのご主人が音楽・効果を担当されているからです。
プロの仕事を一度拝見したいと思っていたので元気アートプロジェクトの松隈さんと伺いました。

大がかりな演劇やオペラの舞台は見たことがありますし、ちょっとした小さな舞台もあります。
しかし、風の子の舞台は、とても小さなスペースでたくさんの場面転換があり、躍動感がありました。

圧巻は、船で冒険の旅に出るところです。
今まで使われていた舞台装置の裏や色々なところに隠されていた絵の数々が現れて場の雰囲気を一変させました。
音楽もとてもよく作られていてわくわくさせてくれます。

休憩なしの80分間というとこどもにはとても長い時間です。
ところが、こどもたちは、最初から最後まで舞台に釘付けでした。
舞台装置、音楽、そして一人何役もこなす俳優さんたちの演技の賜物でしょう。

ストーリーには「戦争中の食べ物がなかったこと」「うそをついてはいけないこと」「自分さえ良ければではだめなこと」など教育的な要素がたくさん込められています。
しかし、それをくどくどと教えるのではなく、自然にこども達に感じてもらおうとしているところもとても素晴らしいと感じました。

最近は、舞台芸術の世界でも、斬新なもの、大がかりなもの、刺激の強いものなどが主流となっているように感じます。
でも、今日の公演のように、手作り感いっぱいで温かい雰囲気の演劇はとても素敵です。

良いものを見せていただきました。






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