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2010年05月20日

フランス映画「オーケストラ」

2009年フランス映画「オーケストラ」を観ました。

あまりの切なさと、してやったりの感激とでついつい「うるうる」とくる素敵な作品でした。

1980年頃、ロシアのボリショイ交響楽団では多くのユダヤ人奏者が解雇される。
それに反対したボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレも一緒に解雇されてしまった。
あれから30年、今ではアンドレは劇場清掃員として働いている。

劇場支配人の部屋を掃除していたある日、パリのシャトレ劇場からFAXが届く。
そこには緊急の出演依頼が書かれていた。

昔の仲間達を集め、ボリショイ交響楽団になりすましたオーケストラでパリに乗り込むことを思いついたアンドレは、早速元チェロ奏者のグロスマンに話を持ちかけ仲間集めに奔走する。もう一人白羽の矢を立てたのが、かつてアンドレを窮地に陥れた元劇場支配人のガヴリーロフ。パリの劇場との交渉役として是非とも必要な存在だったからだ。

確執を乗り越え、30年のブランクを乗り越え、そして何度も絶望的な状況になりながらも、とにもかくにも偽のボリショイ交響楽団はパリに到着する。
しかし、パリに着いてからの楽団員達は、30年の貧困生活から自由奔放に振る舞い、前日のリハーサルもすっぽかしてしまうありさま。

これには、アンドレがやっとの思いでソリストとして招聘したパリのスーパースター、アンヌ=マリー・ジャケも出演を取りやめると言い出す。これで演奏会も終わりかと思われたが、グロスマンがジャケを訪問して言った「演奏会が終わるときにあなたの両親が見つかる」という言葉がジャケを再びステージに押し上げることに。

演奏会が始まり、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが始まる。
いきなり不揃いなオーケストラの演奏にアンドレも聴衆も絶望の淵へ。
しかし、ジャケのヴァイオリンが鳴り出したとたんに状況は一変。
団員達の顔色が変わり奇跡の演奏が始まる。

そう、30年前に演奏の途中で軍隊により中断されてしまったチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが今蘇る。その時のソリストこそ、収容所で非業の死を遂げたジャケの母親・レアだったのだ。

この映画の背景となったロシア人とユダヤ人の間には歴史的な確執があるようです。
1980年頃のブレジネフ大統領の政権下で多くのユダヤ人知識階級が迫害を受けたことは歴史上の事実です。


私は1970年代に一世を風靡したムラビンスキー・レニングラードフィルの奇跡的な演奏を今でも覚えていますが、その後、多くの楽団員にこのような悲劇が起こっていたことは全く知りませんでした

最近では、西本智実さんがミレニアム指揮者として活躍するボリショイ交響楽団ですが、かつての輝きはあるのでしょうか?

それにしても、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトは本当に素晴らしい曲ですね。face05

福岡市民オケでも一度演奏したいのですが、どなたか素敵なソリストはいませんか??face02




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この記事へのコメント
>最近では、西本智実さんがミレニアム指揮者として活躍するボリショイ交響楽団ですが、かつての輝きはあるのでしょうか?

西本さんが主席指揮者を務めたミレニウム響はボリショイ劇場のオケとは全く関係がない民間オケで、とっくの昔に解散しています。ボリショイとは固有名詞ではなくロシア語で「大きい」という意味です。ややこしいですがそれらの民間の「大」交響楽団と元祖本元のボリショイ劇場を混同しないようにしましょう。
Posted by 飛べない鳥 at 2010年05月21日 01:36
飛べない鳥 さん
貴重なコメントありがとうございました。

ご指摘のようにボリショイ劇場管弦楽団(ボリショイ交響楽団)とミレニアムオケ=ボリショイ交響楽団を混同していました。
Posted by つぶやきホルン at 2010年05月23日 11:15
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