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2014年07月11日

福岡市ほかへの表敬訪問

本日は、毎年実施している、福岡音楽団体連絡会による福岡市ほかへの表敬訪問を行いました。

参加メンバーは、石川純一会長、佐藤棟也副会長、香月ハルカ顧問、福岡マンドリンオーケストラ・酒井一能さん、九州フレッシュメンコア・守谷 清さん、福岡青年音楽家協会・福田綾子さん、グリーンヒルコール・岡田悦子さん、事務局長・真隅 の8名でした。

福岡市は、中園政直副市長、経済観光文化局・落合稔彦理事ほかにお会いいただきました。

まず、「福岡市の音楽文化環境の充実に関する要望書」を中園副市長に手渡し、石川会長から、現状の話なども交えて、内容の説明を行いました。

要望内容は次の4項目です。
1.音響の良い中規模コンサートホールを交通の便利な場所に整備してください。

2.福岡市民会館「拠点文化施設」に整備が予定されている中規模ホールについて、音響にも優れ、多彩なステージづくりと客席変更が可能な多機能型のホールとして整備してください。

3.パピオビールームと同規模の第2の音楽練習場を交通の便利な場所に整備してください。

4.福岡市を拠点に活動する音楽家への支援を強化してください。

要望書本文
福岡市ほかへの表敬訪問 福岡市ほかへの表敬訪問


中園副市長は、音楽や芸術文化にとても造詣の深い人で、4つの項目について色々と丁寧にお話をいただきました。

特に、コンサートホールについては、アクロスシンフォニーホールが稼働率85%と、実質的には100%を超える状況の中で、800~900席程度のホールが必要との声が経済界などからも上がっていることや、平成28年度の開館を予定している東市民センターのホールがシューボックス型のホールで、ステージの後ろにも客席があるワインヤード型の要素を一部取り入れた、比較的音楽向けのホールであること、また、新しいホール建設がなかなか難しい中で、老朽化が進む各区の市民センターの建替えに際して、各ホールで特色を出すことが必要性であることなどについてご説明いただきました。

その上で、FFGホール(旧福岡銀行本店ホール)についての利用者側の意見を求められましたので、FFGホールについては、銀行本店機能の移転や数年前の大改装に伴い、それまで利用が難しかった休日利用が可能になったことで利用の可能性が広がったものの、バリアフリーへの対応が遅れていることや、楽屋口など裏の動線の悪さ、何より利用料金が非常に高いことなどが、相変わらずネックになっており、これらを改善できれば、抜群の立地から利用が促進されることを申し上げました。

その他、私たちが日ごろ困っていることや、望んでいること、また福岡市側からも知りたいことなど、活発な会話が進み、大変有意義な意見交換の場となりました。

福岡市ほかへの表敬訪問

福岡市ほかへの表敬訪問


次に訪問した、公益財団法人アクロス福岡では、
藤本廣子支配人、桑原更作事業部長、小巻達彦企画プロデューサーにお会いいただきました。

アクロス福岡に対しては、要望書などは用意しませんでしたが、2つほどご要望を申し上げました。

一つ目は、各団体が公演チラシの挟み込みを行う際に、千数百枚の重たいチラシを、挟み込みをする演奏会ごとに運ぶのがとても大変なので、チラシ置き場のようなものを設けてほしいというものです。気持ちは十分にご理解いただきましたが、設置場所の問題などかなり難しいようです。しかし何か良い方法がないか検討してみたいとのご返事をいただきました。

二つ目は、円形ホールの音響の改善についてです。音団連では毎年、「みにコン!ききにこん!あ・ら・かるとコンサート」で円形ホールを利用していますが、もともとコンサート用には造られていないため、音響がとても悪く、演奏者からは敬遠されがちです。こちらもすぐには解決できない課題ですが、オープンから20年が経過し、改修時期も近づいているので、それに合わせて改良する方法などを話し合いました。

また、アクロス福岡からは、現在は、福岡県から指定管理者として管理を任されているが、今後は民間業者に管理者が変わる可能性もあり、そうなると他の都市の例から見ても、採算性の悪いクラシックコンサートが減らされていく恐れがあることが説明されました。

私たちは、アクロスシンフォニーホールがいつまでもクラシック音楽の殿堂であることを信じており、この意外な発言に、私たちとしても危機感を持たなくてはならないことを初めて認識しました。

このように、今回の意見交換は、今後のお互いの連携の大切さを認識し合う大変良い機会となりました。


最後に訪問した、福岡市文化芸術振興財団では、広川大八専務理事と新二日市事業課長にお会いいただきました。

広川理事もスポーツから芸術まで大変幅広い知識をお持ちの人で、とても活発な意見交換ができました。

広川理事からは、福岡市の様々なホールが老朽化する中で、建替えの検討に加え、今ある施設の欠点を調査して、改善することで利用を促進することに取り組みたいとのお話をいただきました。またここでもFFGホールの使い勝手について意見を求められました。
恐らく、中規模コンサートホールに関する現実的な方策として、今あるFFGホールの活用が話題として挙がってるものと思われます。

音団連としても、最終目標である中規模音楽専用ホールの要望は続けながら、市民センターホールの建替え・改善や、FFGホールの機能向上と料金低減化などについて、積極的に取り組んでいきたいと思います。

今日は、訪問した三か所すべてで、とても活発で有意義な意見交換ができ、お互いの信頼関係もとても深まったものと思われます。

訪問後に、音団連として、最近少しおとなしすぎた反省や、これからもっともっと積極的に色々な方面に意見を申し上げていくことが大切だということを参加者全員申し合わせて本日の活動を終了しました。

参加されたみなさま、大変お疲れ様でした。


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Posted by つぶやきホルン at 21:36│Comments(0)福岡音楽団体連絡会
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