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2014年02月20日

九響ジャンプ!トークセッション&ライブ

九響ジャンプ!トークセッション&ライブというイベントがFFGホールで開催されました。

九州大学芸術工学研究院ホールマネジメントエンジニア養成講座と九州交響楽団がタッグを組んでのシンポジウムです。

第一部のトークセッションでは「時代と向き合うオーケストラ」というテーマで、オーケストラやクラシック音楽の公共性について、をメインに、これからの九響を始めとするプロオーケストラはどうあるべきかが熱く語り合われました。

コディネーターは九州大学芸術工学研究院教授の中村滋延さん、パネリストは指揮者の飯森範親さん、読売新聞記者の池田和正さん、福岡女子大学教授の塩次喜代明さん、大分県立芸短大学長の中山欽吾さん、九響専務理事の末次誠さんです。

塩次さんは、元九州大学の経済学部の教授で4年前に私が九州大学学術研究都市推進機構でシンポジウムを開催したときに「オートモーティブサイエンスについて」講演していただいたことがありますが、クラシックのCDを3000枚、LPを5000枚所有する筋金入りのクラシックファンだということを初めて知りました。

シンポジウムの主な発言をメモします。
塩次さん「公共性はともかくとして、聴く人を感動させるオーケストラに社会性はある・・・自分はクラシック音楽がなかったら死んでしまう」、飯森さん「山形県民すら知らなかった山形交響楽団を知ってもらうためにありとあらゆる取組みをやってきた」、末次さん「九響ビジョンを制定して、病院や福祉施設の訪問演奏など、地域・社会のための貢献活動に尽力している」など、オーケストラがどれほど素晴らしいものか、またオーケストラの活動の方向性などについての意見が印象的でした。

コディネーターの中村さんが最初に、今日は特に結論を出すつもりはないと言われたとおり、特に意見のまとめはありませんでしたが、とても興味深いシンポジウムで、あと1時間ほど時間があれば、会場からの意見なども求めて、もっと深みのある内容になったのではと、少し残念でした。次の機会を是非期待したいものです。

第二部は九響の演奏でした。
曲は、ベートーヴェン:フィデリオ序曲、中村滋延:ラーマヤナ-愛と死(交響曲第4番)、チャイコフスキー:フランチェスカ・ダ・リミニの3曲です。
男女の愛をテーマとした曲を3曲並べたなかなか面白いプログラムでした。
特に中村さんの作品は初めて聴かせていただきましたが、なかなか聴き心地の良い曲でした。

数十年前と比べると九響は本当に上手なオケになったと思います。
でも、やはり何かが足りないですね。
管楽器のトップのレベルは近年非常に素晴らしいものがあると思うのですが、アンサンブルが薄くなった時のハーモニーの不安定さや響きの弱さ、トゥッティの時の迫力はあるが、会場を包み込むような分厚いサウンドやパッションといったものの不足など、ヨーロッパの一流のオケと比べると酷かもしれませんが、もう一段階のレベルアップを期待したいですね。

演奏中の奏者の皆さんの顔を見比べていたのですが、弦楽器のトップサイトや管楽器のトップの方の素晴らしく集中した、情熱的なお顔と、その他の方々のやや冷めたお顔にギャップを感じたのは気のせいでしょうか。
それから、最後の曲が終わった時の表情も大事です。
「今日の演奏は素晴らしかった」と満足の表情、笑顔が見れると、聴いている側も幸せな気分になれます。
「今日の仕事は終わった」という顔ではいけませんね。
来る日も来る日も演奏で大変でしょうが、九州の誇りと言えるオーケストラになるためにはこの辺りが意外に重要かもしれません。

普通は、このような批評めいたことは書かないようにしているのですが、「時代と向き合うオーケストラ」というテーマのイベントにつき、敢えて書かせていただきました。

プロオーケストラは演奏会で聴衆を満足させる以外にも様々な役割があります。
これが塩次さんが言う社会性だと思います。
例えば、私たちアマチュアオーケストラなど音楽愛好家の頂点にいるのがプロフェッショナルです。
この頂点から底辺までの音楽家、音楽愛好家が、様々な演奏機会を通じて、とても多くの人たちに音楽と言う喜びを与えているのです。
これだけでも十分にプロオーケストラの存在意義はあるし、公共財として支援していく価値はあると思っています。

九州交響楽団のこれからのますますのレベルアップと社会的な発展を期待しています。

九響ジャンプ!トークセッション&ライブ



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