ラ・ボエーム

つぶやきホルン

2009年03月30日 22:25

『ラ・ボエーム』(La Bohème)は、「蝶々夫人」「トゥーランドット」「トスカ」などのオペラ作品で有名な、ジャコモ・プッチーニのオペラです。

先週の金曜日に、プッチーニ生誕150周年にあたる昨年に作られた新しい映画『ラ・ボエーム』をKBCシネマで観てきました。

KBCシネマは、このようなちょっとマニアック?な作品をよくやっているので、ちょくちょく見に行くけど、今回はなんと上映時間が朝の10時10分のみということで、とうとう最終日になって、なんとか仕事を休んで観にいくことができたのです。

1830年当時のパリのカルチエ・ラタンにあるボヘミアン(社会の習俗に逆らい自由奔放な放浪生活に生きる芸術家)仲間が暮らす屋根裏部屋。

詩人のロドルフォ、画家のマルチェロ、音楽家のショナール、哲学者のコルリーネは、その日暮らしの中でも和気あいあいと楽しい生活を送っています。

クリスマスの日、階下で暮らすお針子のミミが、ろうそくの灯を借りにロドルフォのいる部屋へ、ここからはおきまりの愛情物語。ミミの手を握りロドルフォが「冷たい手を」歌い、続けてミミがあの有名なアリア「私の名はミミ」を歌って、二人は恋に落ちます。

結局、数ヶ月の内に二人は別れてしまいます。ミミは胸をわずらっており、残りわずかの命だったのです。ミミが仲間に見守られながら死んでいくシーン。ロドルフォはまだ気づかず、仲間の顔を見て「なんでそんな顔をしているんだ?」と思います。そして、はじめてミミが息を引き取ったことに気づくのです。最期にロドルフォがミミの名を2回叫び幕が下ります

このオペラには、もう一人重要な人物がいます。それはマルチェロの元恋人ムゼッタ
自由奔放に、男を渡り歩く娼婦のような女ですが、最後に心の優しさを表すのです。

プッチーニのオペラはもともとあらすじが単純ですが、このボエームはことさら単純です。
ストーリーなんてほとんどありません。

ですから、見どころ、聴きどころは、オーケストラ演奏とアリアのみ?といっても良いかも。
オペラ歌手、特にミミ、ロドルフォ、マルチェロ、ムゼッタの力量がこれほど問われる作品も珍しいかも知れませんね。

実はこの曲、いずれわが福岡市民オーケストラが、トヨタコミュニティーコンサートで挑戦するかも知れないのですが、こんな素晴らしい映画を観てしまうと、オーケストラもさることながら、ソリストも大丈夫かな~~~、酒場の風景に出てくる、バイオリンソロ(当然コンマスの仕事)を含め・・・・・・” ” ”楽しみです。


この写真はラ・ボエームの公式サイトから拝借しました。


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