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2009年01月26日

ミス・サイゴン

一昨日は博多座に、ミュージカル「ミス・サイゴン」を観に行きました。

このミュージカルは、1904年に初演されたプッチーニのオペラ「蝶々婦人(マダム・バタフライ)」をベースとして、1989年にベトナム戦争を題材に書かれた作品です。

「マダム・バタフライ」のあらすじ
1904年の長崎。
アメリカ海軍士官ピンカートンは日本に駐留する間のなぐさみに現地妻を買う。それがまだ15歳の芸者で没落士族の出身の蝶々さん。
「コマドリが巣をつくる頃には帰ってくる」というピンカートンの言葉を信じて待つ蝶々夫人には二人の間にできた子どもが。ここで歌われるのがあの有名な「ある晴れた日に」
3年後に帰ってきたピンカートンはケイトという妻を連れていた。子どもの養育をケイトに託した蝶々夫人は父の遺品の短刀で自害する。

「ミス・サイゴン」のあらすじ
時はベトナム戦争の末期、1975年サイゴン陥落の直前。
アメリカ兵のクリスは一夜の快楽を求めてキャバレーにやってくる。そこで出会うのがこの日がお披露目の17歳のキム。2人は恋に落ち一夜を共にするが・・・
サイゴン陥落から3年、キムはバンコクの安キャバレーで働いていた。キムが自分の子どもを育てていることをアメリカで知ったクリスは自責の念に駆られ、妻のエレンとともにバンコクを訪れる。
クリスが既に結婚していることを知らされたキムは狂わんばかりに嘆き悲しむが、せめて子どものタムをクリスが引き取ってくれることを願いクリスが残していったピストルで自害する。

このように、骨格のストーリーは確かにうり二つですね。
ただ、ベトナム戦争の悲惨さを世に問うことが底流に流れているだけに、ストーリーの意味合いは「ミス・サイゴン」の方がかなり重たいように感じます。

私がこのミュージカルを観たのはこれが2回目。
1回目はなんと10数年前にニューヨークのブロードウェイでした。
なんて書くと、えらくミュージカル通みたいですが、たまたま観ただけです。

その時の記憶をたどりながら今回、日本語の公演を観ることができて、やっと細かいストーリーを理解することができました。

まず、ブロードウェイの優れたところを書くと、舞台が非常に広くて奥行きがあること、それと演じる人たちの人種が、それぞれストーリーと一致していて、全く違和感がないこと。この2点に尽きますね。たとえば、蝶々夫人を金髪の女性が演じるのは「かんべんしてほしい~~」となりますから、この点はいかんともしがたいのです。

でも、博多座の舞台もそれ以外は決して負けてはいませんよ。
まず、舞台装置の出来の良さはおそらくブロードウェイ以上だったように思います。
狭い舞台を、寸分の狂いもなく転換していく技術も日本人ならではのような気がしますね。
この博多座は、10年前に開業したのですが、その時からいつかは「ミス・サイゴン」のオリジナル公演をということで、特別に設計されました。日本では帝国劇場と博多座でしかできないのです。
特に実寸大のヘリコプターがおりてくるシーンは圧巻です。

できるだけ多くの人に観てほしい作品です。
ただ、こちらはS席が16000円、ブロードウェイは50~60ドル
この値段の差を何とかしてほしいといつも思います。


(博多座のプログラムより転写しました。)

ミュージカルの値段がせめて5000円くらいになれば年に数回は観に行くのにな~~~!!face05



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