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2015年04月17日

Fukuoka House チャリティフェスティバル

半年かけて準備してきた“Fukuoka House チャリティフェスティバル”が、満員のお客様を迎えにぎやかに開催されました。

Fukuoka House チャリティフェスティバル
2015年4月5日(日)13:15~14:15
FFGホール(旧福岡銀行本店大ホール)

このイベントは、昨年11月に開業した新・福岡市立こども病院に今春完成した、病気と闘う入院児に付き添う家族のための滞在施設“ふくおかハウス”を支援する目的で開催したものです。

こども病院や九大病院の入院児を音楽やアートで元気づける活動を行っている、元気アートプロジェクトと特定非営利活動法人OnPalの呼びかけに、福岡音楽団体連絡会、特定非営利活動法人福岡デザインリーグなどから音楽やデザインの仲間達が集まり、ゼロからスタートして開催にこぎつけました。

10月7日の第1回実行委員会から3月30日の第7回実行委員会まで、最初は、どのようなコンサートにするのか、コンサートだけではなくアートワークやパネル展示もやってみよう。さらには地上の広場でも野外コンサートやイベントをできないかなど、どんどん話が大きくなっていきました。

一方で、700人の会場をどうやって満席にするのか、100万円以上必要な経費をどうやって集めるのか、入場料はいくらにするのか、寄付どころか赤字になったら何にもならない、などなど現実的シビアな問題も、わいわいがやがやと楽しく話し合われました。

福岡音楽団体連絡会の加盟団体に参加を呼び掛けたところ、24団体中7団体から手が上がりましたが、演奏時間の都合などから1団体に涙を呑んでもらうこともありました。

また、演奏曲目もこども病院を支援するフェスティバルにふさわしい曲目へのこだわりなどからなかなか決まりません。この結果、チラシに掲載した曲目と本番の曲目はかなり違っていました。

第3回の実行委員会の頃までは、まだイベントの内容も定まらず、もちろんそれぞれのイベントの責任者もはっきりとしない中で、暗中模索が続いていましたが、年明けの第4回実行委員会の頃からさすがにお尻に火がついてきたというか、みんな本気になってきて、イベントの内容や担当者もほぼ決定し動きが活発化しました。

それとともに、チケット販売も本格化し、広告協賛企業もどんどんと集まってきました。
終わってみると、協賛金74万円、チケット販売1100枚近くとマネージメント的にも大成功で、50万円程度はふくおかハウスに寄付できそうです。

今回のイベントは、音楽関係者とデザイン関係者のコラボレーションが実現したことにとても大きな意義があると思っています。

コンサートでは、
舞台進行計画からステージマネージャーまでを務めていただいた音団連会長の石川さん、
スライドショーの作成から舞台の音響を手掛けていただいたStudioMUSEの曲尾さん、
“Hand in Heart project”を担当した計盛さん、
パンフレットとパネル展示をお願いした中牟田さんほか、
素晴らしいノウハウを持ったプロフェッショナルがボランティアで作業を進めてくれました。
そしてデザイン・アート活動の全体を担ってくれたGAPの松隈さん、OnPalの音楽家たちとGAPのデザイナーを始めとしたメンバー、バルーンアートで会場を楽しく飾ってくれた「発達支援・ほほえみ」の安部さんや、ステージを手伝ってくれた音団連加盟団体のメンバー、受付等を担っていただいた「文化ボランティアとびうめの会」のみなさんにも感謝!感謝!!です。


チャリティフェスティバルは、13時15分の開場とともに、入場するお客様に“Hand in Heart project”でパネルに貼っていただくハート形のシールを配布しました。

そして、ロビーでは早速、福岡リコーダーオーケストラの演奏、続いて福岡マンドリンオーケストラの演奏を聴いていただきました。
ここでみんなが驚いたのがFFGホールのロビーの音響です。まるでヨーロッパの教会で演奏を聴いているような素晴らしい響きです。
アマチュアの2団体の演奏がもの凄く上手に聴こえます(失礼??)。
FFGホールができて40年ほど、今の今まで気がつきませんでした。
これは今後放っておくのはとてももったいないのでFFG財団に活用を働き掛けたいと思います。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

14時の開演直前には、ステージいっぱいに広がるスクリーンに、曲尾さん編集のスライドショーを上映しました。
9年前に九大病院で始まった元気アートプロジェクトのボランティア活動からこのチャリティフェスティバル開催に至る流れを、会場の皆さまにご理解いただけたものと思います。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

いよいよ開演した第一部では、女声合唱団けやき、男声合唱の西南シャントゥール、混声合唱の福岡フロイデコールという、3つの合唱団の歌声を聴いていただき、さらに西日本オペラ協会の声楽家たちによるオペラやオペレッタの名曲を3曲楽しんでいただきました。
総勢130人余の歌声は、お客様にとても満足していただけたようです。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

休憩時間は、観客参加による“Hand in Heart project”の作業の本番です。
GAPメンバーの呼びかけにたくさんのお客様に出演者も交じって、四葉のクローバー畑がだんだんと完成していきました。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル


Fukuoka House チャリティフェスティバル

後半は、OnPalメンバーの11人の音楽家による様々な組み合わせの音楽を楽しんでいただきました。

岩松さんのギターによる“禁じられた遊び”で始まったステージは、曲尾さんの歌が加わってのスペイン民謡、フルートの高木の“ヴェニスの謝肉祭” 、冨崎さん、真隅さんのピアノ連弾による“花のワルツ”と進みました。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

次は、浦本さんの歌と、フルート、西橋さんのピアノで“踊り明かそう”と“いのちの歌”です。
いのちの歌は涙を流しながら聴かれた方も多かったようです。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

続いては、がらっと雰囲気を変えて、真隅さんのショパン作曲バラード第3番をじっくりと味わっていただきました。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

そして演奏も終盤に向かいます。
福田さんの歌と井上さんのチェロ、真隅さんのピアノで、バッハの“主よ人の望みの喜びよ” ヘンデルの“オンブラマイフ”を、歌を曲尾さんに変えて、“母の教え給いし歌”、林さんの歌で“私の愛しいお父さん” とカッチーニの“アベマリア” と続けて聴いていただきました。
3人の素敵な歌声とチェロの甘い響きにきっとみなさん満足されたことでしょう。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

最後はみんなのステージと題して、まずはOnPalメンバーと第一部に登場した合唱メンバーによる武満 徹の“小さな空” をお贈りして、最後は会場全体で滝廉太郎の“花” を歌い、心温まるコンサートを終了しました。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

Fukuoka House チャリティフェスティバル

こども病院のデザインワークを展示したパネル展も見ていただき、こども病院やふくおかハウスへの理解も大いに進んだものと思われます。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

イベントの準備から出演まで半年間にわたり参加していただいた皆さま、協賛、協力、後援いただいた企業や団体、個人の皆さま、そしてチケットをお買い上げいただき、ご来場いただいた皆さまに心より感謝を申し上げます。

Fukuoka House チャリティフェスティバル

催事概要
ロビーコンサート 13:20~14:45
福岡リコーダーオーケストラ(福岡古楽協会)、福岡マンドリンオーケストラ

コンサート 14:00~16:15
第一部 音団連ステージ
第二部 OnPalステージ&みんなのステージ

“Hand in Heart project”(観客参加型アートプロジェクト)
ロビー展 (こども病院のデザインワークなどの紹介)

コンサート概要

第一部 音団連ステージ

①女声合唱団けやき
 松下  耕作曲   女声合唱とピアノのための三つの詩編より“主は私の羊飼い(詩編23)” 永 六輔作詞 いずみたく作曲 上田真樹編曲 “見上げてごらん夜の星を”
 指揮 宮崎 哲  ピアノ 大城綾子

②西南シャントゥール
ウエルナー作曲  “野バラ” 
黒人霊歌  “ライドゥ ザチャリオットゥ”
ポールトン作曲  “オーラ リィ”
イウ゛ァン ・ザイツ作曲  “ウ ボィ”
指揮 佐藤棟也 

③福岡フロイデコール
チルコット編曲:日本の唱歌集(村祭り、おぼろ月夜、故郷、紅葉)
 指揮:中島啓介    ピアノ:神本求美

④西日本オペラ協会「コンセル・ピエール」
モーツァルト作曲 オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』より“私は褐色の髪の方を取るわ”
レハール作曲   オペレッタ『メリー・ウィドウ』より“メリー・ウィドウ・ワルツ”
ヴェルディ作曲  オペラ『椿姫』より“乾杯の歌”
ソプラノ : 大場ゆり歌  永渕くにか  貫田茜  林麻耶
テノール : 上田浩平  江越正嘉    ピアノ:藤真希子

第二部 OnPalステージ&みんなのステージ

 ソプラノ:浦本順子、林 麻耶、曲尾理紗   メゾソプラノ:福田綾子
 ギター:岩松知宏   チェロ:井上 忍  フルート:高木華子
 ピアノ:冨崎由紀、吉冨淳子、西橋由希子、真隅政大

①作者不詳(編曲:ナルシソ・イエペス) “禁じられた遊び”
②ファリャ作曲  「七つのスペイン民謡」より 1ムーア人の織物 、7ポロ
③ジュナン作曲  ヴェニスの謝肉祭
④チャイコフスキー作曲  くるみ割り人形より“花のワルツ”
⑤フレデリック・ロウ作曲  マイフェアレディより“踊り明かそう”
⑥Miyabi作詞 村松崇継作曲  いのちの歌
⑦ショパン作曲  バラード第3番
⑧バッハ作曲 主よ人の望みの喜びよ
⑨ヘンデル作曲  オペラ「セルセ」より“ラルゴ”(オンブラマイフ)
⑩ドボルザーク作曲 母の教え給いし歌
⑪プッチーニ作曲 オペラ「ジャンニ・スキッキ」より“私の愛しいお父さん”
⑫カッチーニ作曲 アベマリア
みんなのステージ
⑬武満 徹作曲  小さな空
⑭滝廉太郎作曲  花

Hand in Heart project
 こども病院の1階プロムナードの壁面アート「成長の森」では、入口辺りの15cmほどの小さな木は進むにつれて段々大きくなり、中央の広場では3.5mの木に成長しています。これは、こどもたちの成長を願いデザインされました。
 チャリティフェスティバルでは、こども病院に併設される「ふくおかハウス」にも、多くのひとの気持ちが詰まった成長するアート「四葉のクローバー畑」を贈りたいと思い、ご来場のみなさまひとり一人の心を、1枚のハート形のシールに込めて貼っていただき、アート作品を完成しました。


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