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2011年03月20日

リコーダー

先日、元気アートプロジェクトでは、九大病院小児医療センターに入院している子供たちを相手に、福岡古楽協会の小池宏明さんにリコーダーについて教えていただきました。

リコーダーはルネサンス時代からバロック時代(1600年代から1700年代)にかけて楽器の改良が進み、独奏曲から合奏曲や協奏曲までとてもたくさんの曲が作られ演奏されました。

最大の魅力である美しくて清らかな音は、リコーダーの名前の由来が、リコード=小鳥のさえずり、であることでもうかがい知れます

しかし、リコーダーは音が小さく音程も不安定です。そこで、バロック時代ごろから、もっと大きな音が出せて音程も調整しやすいフルートなどの楽器が主流となり、オーケストラで使われないリコーダーはすたれていきました。

このリコーダーが復活したのは20世紀の初頭です。
古楽復興運動の中でイギリスのアーノルド・ドルメッチが復元したものでしたが、それとは別の流れで、ドイツでは行進曲の演奏にジャーマン式運指による独特の普及があり、これが日本にも伝わって、小学校における日本独特のたて笛教育へと発展しました。

もともと音程がよい楽器ではありませんし、吹けば音は出るのですが、本当によい音を出すのはなかなか難しい楽器です。にもかかわらず吹けば音が出るという安直さから、わが国では今でも小学校3年でリコーダーを学びます。これをみんなで吹いた時の音の不揃いは皆さん経験済みでしょう。

この様なことから、わが国ではリコーダーは「おもちゃ的」な楽器とみなされてしまったし、フルートなどの楽器よりうんと下に置かれてしまったように思います。

しかし、1970年頃からでしょうか、特に、フランス・ブリュッヘン(リコーダーによる演奏の可能性を格段に広めた古楽界の草分け的な存在・・・Wikipediaより)や、超絶技巧を誇るケンブリッジ・バスカーズなどによって、日本におけるリコーダーの「おもしろくない楽器」のイメージは払拭されました。

私も、初めてケンブリッジ・バスカーズの演奏を聴いたときは衝撃でした。これってリコーダー?というか全く別次元の楽器のように感じたものです。

以下に紹介するのは小池宏明さん個人所有の楽器群です。

ガークライン(クライネソプラニーノ)・リコーダー
びっくりするほど小さなリコーダーで、世界に6本しかない貴重な楽器だそうです。

ソプラニーノ・リコーダー
ガークラインほんの少し大きな楽器です。

ソプラノ・リコーダー
   小学校で習うのはこのタイプ~ジャーマン式運指

アルト・リコーダー
   ソプラノ・リコーダーより一回り大きな楽器で中学校で習います~バロック式運指

テナー・リコーダー

バス・リコーダー

グレートバス・リコーダー

コントラバス・リコーダー





これだけの楽器を一度に見れる機会なんてそうそうありません。

続いて、小池宏明さんが教えるリコーダーの正しい演奏法
リコーダー演奏の「うんちく」です
一つ目は、吹くところを手のひらで包んでしっかりと温めること。
二つ目は、足の裏を踏ん張って安定した姿勢で吹くこと。
三つ目は、「トトロ」と吹くこと・・・つまりタンギング。
四つ目は、やさしい気持で吹くこと。
最後は、やわらかい表情で吹くこと。

私ももうしばらくしてホルンを吹くのがしんどくなってきたらリコーダーを始めようかと考えています。

金管楽器奏者はアタックができるのでリコーダーに向いているそうです。
特にホルン吹きはもともと左手がキー操作なので左指が動きやすいことも有利なのだとか。
こりゃ挑戦してみなくては!!
  
タグ :楽器


Posted by つぶやきホルン at 16:43Comments(0)オーケストラの楽器

2009年07月26日

ワーグナーチューバ

ワーグナーチューバ

「つぶやきホルン」ではこれまで色々なオーケストラの楽器を紹介してきました。
しかし、ワーグナーチューバは紹介できませんでした。
なぜなら、この間の演奏会でブルックナーの第7番を演奏するまで実物を触ったことがなかったからです。

この楽器は、ワーグナーが楽劇『ニーベルングの指環』のために、新たな音色を求めて考案したものです。

名前はチューバですが、実際にはホルンのマウスピースをつかって、ホルン奏者が演奏します。
音色も、音域もチューバと言うよりはホルンに近いものです。
とは言え、その特徴は何と言っても森の奥から聞こえてくるような深い音色
この音色には、さすがにチューバもホルンもかないません。
ワーグナーさんが作曲しながら「こんな音がほしい~~!!」
と悩む様子が目に浮かぶようですね。
まさにホルンとチューバの“ハイブリッド”と言える楽器なのです。

でも、そんなかっこいい楽器が何で普及しなかったのでしょうか?
恐らくそれはこの楽器の不完全さにあるのでは。
実はこの楽器の演奏は困難を極めます。
とにかく音程をとるのが超難しいのです。
私も始めて吹いてみましたが、まずどうやって持っていいのか分からない
というか、極めて不安定です。
それに、ホルンのようにベルに右手を突っ込んで音程を上下することもできません。
結局、唇で調整するしかないのです。
とってもとっても不器用な楽器と言えますね。

ですから、ワーグナーチューバを使う曲は非常に少なく、ワーグナーの『ニーベルングの指環』の他、ブルックナーの第7番・第8番・第9番の交響曲、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲、ストラヴィンスキーの『火の鳥』や『春の祭典』などで使われているくらいです。

ブルックナーが多くの曲に使っているのは、やはりワーグナーへの尊敬の表れでしょうか。face06

  


Posted by つぶやきホルン at 21:57Comments(0)オーケストラの楽器

2009年01月11日

ピアノ

最後の楽器はピアノです。
とりあえずオーケストラ関連の楽器紹介はこれで打ち止めにします。

今の日本でピアノを知らない人はまずいませんよね。
それくらいポピュラーな楽器です。

1960~70年代の高度経済成長期は「豊かさのシンボル」として子供にピアノを習わせて、ピアノを購入したものです。
私も7歳か8歳くらいのころ、ですから1960年か61年頃にアップライトピアノを買ってもらって習っていました。ピアノはいくらやってもちっとも上手にならなかったけど、これがなかったらおそらくオーケストラとは出会っていなかったでしょうね。

ピアノの前身は、18世紀初頭に生まれた「クラヴィコード」と「チェンバロ」でしょう。ピアノの製作が始まったのは18世紀後半ですが、折からの産業革命によって急速に進化します。これがピアノが他の楽器とは全く違うところです。そうです、ピアノは工業製品のかたまりなのです。そしてその改良とともにリストやショパンといったピアニストにして大作曲家と言われる時代の寵児が誕生しました。

ピアノはクラシックオーケストラの持つ音域のほぼ全てが出せるので、オーケストラの曲は、ほとんどがピアノ曲に編曲して演奏することができます。実際、オペラや協奏曲などをオーケストラの代わりにピアノ伴奏で演奏することはよくあります。ピアノという楽器が音楽家、音楽教育者、指揮者、作曲家などの基礎となる所以でしょう。

有名なピアノの曲は? 有名なピアニストは? と言ってもあまりにも多すぎるので、これはやめておきましょう。そこでちょっと違った見方で有名な曲をいくつか考えてみました。

何といっても今一番旬なピアノ曲は、1830年にショパンが作曲した「ノクターン第20番嬰ハ短調・遺作」でしょう。平原綾香さんが歌う「カンパニュラの恋」の原曲です。正直言って、クラシックファンとしては、このショパンの名曲をあのように軽々しく歌われることにいささか抵抗感もあるのですが、多くの人がこの曲に感動すると言うことはそれだけショパンが偉大だということでしょうね。

もう一つ、日本人のミーハーさの象徴は、フランツ・リストが作曲した6曲から成る『パガニーニによる大練習曲』の第3番嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」。そうです、あのフジ子・へミングさんの演奏で一躍フィーバーした曲です。

次は、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K467」第2楽章。ちょっと古くなりますが1967年に作られたスウェーデン映画「美しくも短く燃え」の劇場音楽として使われました。ほんとうに涙を誘う素晴らしいメロディーです。

最後は、同じモーツァルトの「12 Variationen über ein französisches Lied “Ah, vous dirai-je, maman” )ハ長調K. 265」。1778年に作曲されたピアノ曲は、旋律が童謡『きらきら星』として知られるようになったため、日本では『きらきら星変奏曲』と呼ばれるようになったものです。

オーケストラの楽器紹介の最後にピアノを持ってきたのは、この楽器が1台でオーケストラに匹敵する楽器だからです。

ピアノって本当にいいもんですね~~~!!!face05







  


Posted by つぶやきホルン at 23:24Comments(0)オーケストラの楽器

2009年01月10日

カリヨン

カリヨン(carillon)とは教会の鐘のことですが、楽器としては数十個の鐘を鍵盤で演奏する世界最大の楽器です。ヨーロッパにはカリヨン奏者を育成する学校もあるんですよ。

日本では本格的なカリヨンはほとんど見られないと思いますが、商店街などのモニュメント(福岡の新天町やベスト電器本店など)で自動演奏のオルゴール的なカリヨンはよく見かけますね。

オーケストラの曲の中では、このカリヨンが鳴る風景をよくホルンが演奏します。
ポ~~~ンという響きが、オーケストラの楽器の中では一番近いのでしょう。
代表作はビゼーの「アルルの女第1組曲~カリヨン」です。

このカリヨンそのものを楽器として使う曲もいくつかあります。
こちらの代表作は何といってもベルリオーズの「幻想交響曲」です。打楽器をやっている人ならお馴染み、最終楽章で鐘が鳴りまくります。でもこの曲では舞台の後ろに隠れて鳴らしますから、客席からは見えないのが残念です。

写真は「幻想交響曲」で使用した2個のカリヨンです。






  


Posted by つぶやきホルン at 13:35Comments(1)オーケストラの楽器

2008年12月17日

パイプオルガン

オルガンというと、日本では足でコキコキとふいごを踏んで音を出すオルガンを思い出しますが、ヨーロッパでは、オルガンというとパイプオルガンを指します。

パイプオルガンは、教会音楽において最も重要な楽器であり、またピアノが発達する前の時代には一つの楽器であらゆる和音と音階を演奏できる唯一の楽器として、「楽器の女王」「楽器の王」と言われてきました。

パイプオルガンは風をパイプに送り、空気を振動させて音を出します。つまり、リコーダー(たて笛)に息を吹き込んで音を出すのと同じしくみで、パイプがリコーダーで空気を送り込むのに電気(昔は人力や水蒸気の力)を使うのです。

ただし、一つのパイプで出せるのは一つの音色の一つの音だけですから、最低でも数十本のパイプが必要になりますし、コンサートホールなどにある大規模なオルガンでは、数千から1万本以上のパイプを持ったものもあります。

なんで、こんなにたくさんのパイプが必要かというと、一つの音色だけで良ければ数十本のパイプで済むのですが、たくさんの音色を出そうとするとそれだけたくさんの組み合わせが必要になるのです。一つの音色をストップと言い、60ストップだと60の音色が出せるということです。トランペット系の音とか、フルート系の音とか色々な音色があります。

バッハは最も有名な「トッカータとフーガニ短調」やオルガン協奏曲などたくさんの作品を書いています。サンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」は交響曲の中にオルガンを取り込んだ壮大な曲です。でも、福岡のホールにはパイプオルガンがないため、この曲を演奏するときは代用品の電子オルガンに頼るしかないのが残念ですね。つい最近、北九州市の厚生年金会館ホールが廃館になりそうでしたが、市民運動で何とか廃館を免れました。貴重なパイプオルガンも守られたわけです。



 

このパイプオルガンは佐賀カトリック教会のものです。

  


Posted by つぶやきホルン at 21:52Comments(0)オーケストラの楽器

2008年12月14日

ハープ

オーケストラの楽器はパーカッションで最後といっていたのですが、
番外編の楽器はまだまだあります。icon194

今日は、その代表格のハープについてご紹介します。

オーケストラで使用されているハープは、「ダブル・アクション・ハープ」「オーケストラハープ」「グランドハープ」などと呼ばれる、ハープの仲間では一番大きくて機能的な楽器です。

ハープ属の起源は紀元前3000~4000年ごろのメソポタミアやエジプトにまでさかのぼる、おそらく一番古い楽器でしょう。

ヨーロッパではとくに中世に広く愛好され、中でも吟遊詩人にとって重要な楽器でした。また日本語では竪琴(たてごと)と呼ばれ、あの「ビルマの竪琴」で有名ですね。ラテンアメリカのフォルクローレで用いられる民族楽器は、アルパやラテンハープ、インディアンハープなどと呼ばれますし、アイルランドやスコットランドにおいて9世紀頃に誕生したとされるのがアイリッシュハープで、アイルランドやイギリスなどの民謡を弾くときに使われていたハープです。
「千と千尋の神隠し」の主題歌で木村弓さんが歌の伴奏として弾いたライアーも同じ系統の楽器です。

ハープは、美しい音、女性的で優雅な演奏姿によって多くの人々を誘惑し続けてきました。あるホームページを見ると、オーケストラハープに向いている人は、「ロングスカートの好きな女性、グリッサンドがたまらなく好きな人、足先と指先が敏感で腕の長い人、柔らかな音色が好きな人。」などと書かれておりました。face05

このハープが活躍する管弦楽曲は本当にたくさんあります。
おかげで、ハープ奏者を備えていないアマチュアオーケストラにとっては実は悩みの種になるのです。
なぜかって、演奏家がまず見つかりにくく、また、お願いするときにはエキストラ代にハープ使用料や運搬費などが必要になるので、ベルリオーズの幻想交響曲のようにハープが2台必要な楽曲は、それだけで敬遠してしまいますね。

有名な曲はたくさんありますが、代表格は
チャイコフスキーのクルミ割り人形から「花のワルツ」のグリッサンドによるカデンツァ。波のうねりのような演奏はハーピスト冥利に尽きるといったところでしょう。
ベルリオーズの「幻想交響曲」は2台のハープによる掛け合いが非常に高レベルな曲です。
リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」でもハープが大活躍します。
それから、この間演奏したサンサーンスの「死の舞踏」の冒頭では、Myホルンがポ~~~ンと鳴るとハープが12回、ポン・ポン・ポン・・・・・と深夜12時の時を時を告げて曲が始まります。

ハープってやはり、すごく格好いい楽器ですよね。
でも、その姿とはうらはらに、足下ではえらく大変なペダル操作をしているのですよ。face07



 

 
  


Posted by つぶやきホルン at 22:49Comments(0)オーケストラの楽器

2008年11月30日

パーカッション2

太鼓(パーカッション)と言って誰でも思いつくのが大太鼓と小太鼓ですよね。

オーケストラでは大太鼓のことをバスドラム、小太鼓のことをスネアドラムと言います。

バスドラムはオーケストラでは脇役的な存在です。
むしろ、吹奏楽やポピュラーミュージックのドラムセットなどでの活躍が目立ちますね。
バスドラムが最も活躍する曲は、ベートーヴェンの「ウエリントンの勝利」やチャイコフスキーの「序曲1812年」で大砲の音として使われるときではないでしょうか。
もっとも、本当の大砲を演奏会で使われたら(これは本当にあることですよ)出る幕はありません。



スネアドラムは、英語でスネアと呼ばれる細いコイル状の金属線が太鼓の底面に接するように貼られていることからそう呼ばれています。この線を底面にぴたっとくっつけると、スティック(バチ)でたたいたときにシャラシャラという音がします。
スネアドラムは行進のシーンにピッタリの楽器で、吹奏楽やマーチングでも花形楽器ですね。
ラベルの有名な「ボレロ」で冒頭から最後までたたき続けられる
「タン、タタタ、タン、タタタ、タンタン、タン、タタタ、タン、タタタ、タタタタタタ」というスネアドラムのリズムはなんと169回も出てくるそうです。



その他、よく出てくる打楽器はシンバル、タンバリン、トライアングルなどでしょうか。
写真はありませんが、木琴鉄琴もパーカッションの仲間です。


  


Posted by つぶやきホルン at 20:24Comments(0)オーケストラの楽器

2008年11月29日

パーカッション1

いよいよオーケストラ楽器紹介シリーズも最後の楽器「パーカッション」の登場です。

パーカッションとはいわゆる打楽器のこと。
オーケストラに登場する打楽器は本当に色々な種類があります。
インターネットで調べてみたら100種類近い打楽器が紹介されていました。
もちろん、すべての楽器がオーケストラに登場するわけではありませんが。

今回はまずオーケストラの打楽器の花形、ティンパニを紹介しましょう。

ティンパニは、主に銅でつくられた半球形の胴体に、脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を2本のばち(マレット)で叩いて音を出します。太鼓の一種であるティンパニが他の太鼓と大きく違うのは音程がはっきりしているからです。オーケストラでは通常2個から4個の大きさが違うティンパニを使用して、高さが違う音を演奏します。



例えば、ショスタコービッチの交響曲第5番第4楽章の冒頭に打ち鳴らされるDとAの連打は、まさにティンパニならではの勇壮さを、またベルリオーズの幻想交響曲の第3楽章の最後に出てくる4人のティンパニ奏者によるトレモロ(ドロドロドロドロ・・・・・・と連打する奏法)は遠くで起こる雷鳴を表しています。

実は色々な音色、表情を出すために、たたくバチ(マレット)も色々な大きさ、堅さのものがあるんですよ。

  


Posted by つぶやきホルン at 15:29Comments(0)オーケストラの楽器

2008年11月26日

ヴィオラ

オーケストラ楽器紹介シリーズ、最後の弦楽器はヴィオラです。

ヴィオラは、ヴァイオリンよりも一回り大きな楽器です。
ヴァイオリンとの比較写真を見ていただくと一目瞭然ですね。



演奏方法は、ヴァイオリンと同様で、顎に挟んで演奏します。
ヴィオラは、オーケストラでは中音域を担当する楽器で、メロディーを担当することはあまりありません。縁の下の力持ちといった存在です。
これが原因かどうかは分かりませんが、オーケストラの団長にはヴィオラ奏者が多いようです。
高音を担当するヴァイオリンと低音を担当するチェロやコントラバスをつなぐヴィオラがなくてはオーケストラのハーモニーは成り立ちません。
ですからこの奏者は裏方に徹する回りに気を使い臨機応変に対応できる柔軟性を持った性格の人に向いているのかも知れませんね。face06

ヴィオラの音色は、ヴァイオリンよりもやや低く、豊かな音色が魅力的です。
心を癒す音色から、近年はソロ楽器としても人気が高くなっています。
  


Posted by つぶやきホルン at 22:48Comments(0)オーケストラの楽器

2008年11月16日

チューバ

オーケストラ雑記帳:オーケストラの楽器紹介も残りわずかとなってきました。

今日は、金管楽器ラストバッターのチューバを紹介しましょう。

チューバはご存知のとおり、金管楽器で一番大きくて一番低い音を出す楽器です。

この楽器が登場するのは19世紀になってからです。そこがトランペットやトロンボーン、ホルンなど、ピストンバルブという音を変える仕組みがなかった時代からオーケストラに登場する楽器とは決定的に違います。ですから、バッハやハイドンはもちろん、モーツァルトやベートヴェンの曲にもチューバは登場しません。

ロマン派の作曲家であるワーグナー、ブルックナー、ベルリオーズなどによってチューバは一躍オーケストラになくてはならない楽器となりました。

先日演奏したベルリオーズの「幻想交響曲」の第5楽章「サバトの夜の夢」で鐘の音とともに鳴り響くチューバの重苦しいメロディーはあまりにも有名ですね。

その他、ムソルグスキーの「展覧会の絵」のビドロのテーマや、ワーグナーの「ファウスト序曲」の冒頭のテーマなどが思い浮かびます。

チューバには、色々な仲間がいます。チューバよりも小型で高音のテナーチューバ、その改良型でブラスバンドの花形楽器のユーフォニアム、同じくブラスバンドのマーチング用に開発されたスーザホン、それに変わり種はホルンの仲間に入るワーグナーチューバがあります。

ワーグナーチューバは、来年の福岡市民オケーストラ第60回定期演奏会で演奏する、ブルックナーの交響曲第7番で、市民オケ初登場となります。

それにしても、チューバ吹きって、どこか素朴で、ぶっきらぼうで(失礼!!)これほど楽器のイメージと奏者のイメージがピッタリする楽器もほかにはないように思います。icon195


  


Posted by つぶやきホルン at 23:10Comments(0)オーケストラの楽器

2008年11月06日

トランペット

トランペット

金管楽器の花形と言えばこの楽器でしょう。
オーケストラでも、ブラスバンドでも、ジャズやポップスでも常に主旋律、ソロを担当することの多い、「目立ちたがり屋さんにはうってつけ」の楽器です。

トランペットの仲間には、ピッコロトランペット、コルネット、フリュ-ゲルホルンなどがあります。ピッコロトランペットは普通のトランペットよりも1オクターブ高い音が出せる楽器です。
また、音を変えるためについているピストンバルブも、ピストンではなくロータリーのものもあります。

トランペットは花形の楽器だけにスターもたくさんいます。
クラシックの世界では、何といっても一世を風靡したモーリス・アンドレさんが有名ですね。現在は若手のホープ、セルゲイ・ナカリャコフさんでしょうか。
ジャズの世界では、こちらもきら星のごとくなのですが、古くはルイ・アームストロングさんや、マイルズ・デイビスさん。現在はウイントン・マルサリスさんなんかが有名ですね。おっとわが国が誇るジャズトランペッターの日野皓正(ひの てるまさ)さんを忘れてはいけません。
ポップスでは、これもちょっと古いが「夜空のトランペット」のニニ・ロッソさんでしょうか。

このように金管楽器の花形なのですが、協奏曲となると意外なほど少ないのです。
モーツァルトもベトーヴェンもトランペット協奏曲は書いていません。
バッハ:「ブランデンブルク協奏曲第2番へ長調」やハイドン:「トランペット協奏曲変ホ長調」が思い浮かぶくらいです。
また、楽曲の中では、何といっても、ムソルグスキー:「展覧会の絵」でしょうか。ほかにもたくさんあるはずですが、ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調」やマーラー「交響曲第3番ニ短調」、ガーシュイン「パリのアメリカ人」などがかっこいいですね。

下手な人が吹くと、トランペットではなく、トタンペットになります。

 


この2本のトランペットは、C管(短い方)とB♭管(長い方)の楽器です。
オーケストラ奏者は必ずこの2種類を用意しています。



  


Posted by つぶやきホルン at 22:02Comments(0)オーケストラの楽器

2008年10月21日

コントラバス

コントラバスと言っても、自動車のバスではありません。
などと冗談はさておきicon195

コントラバスは弦楽器の中で最も大きくて、最も低い音が出せる楽器です。ダブルベース、ストリングベース、ウッドベース(和製英語)、ベースなどの呼び名があります。

コントラバスの弦は高い音から順にG線、D線、A線、E線と呼ばれ、現代ではさらに低いC線を追加した5弦バスもオーケストラでは用いられます。

ちょっと難しい話をすると、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスいずれも同じ仲間と思っていますよね。でも実は違うんです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロは同じヴァイオリン属ですが、コントラバスだけはもっと歴史が古いヴィオローネという楽器が直接の先祖に当たるヴィオール属なのです。

バロック音楽では、チェロと同じ楽譜を演奏することが多いのですが、実際にはチェロよりも1オクターブ低い音が出るので、このオクターブのハーモニーによって魅力的な通奏低音が生まれます。

オーケストラではほとんど旋律を担当することのない、縁の下の力持ちの楽器ですが、
サン=サーンスの組曲《動物の謝肉祭》の『象』の旋律は有名ですね。


この人形もなかなかコントラバス奏者の雰囲気が出ています。


このなで肩がヴィオール属の特徴の一つですね。
  


Posted by つぶやきホルン at 22:27Comments(0)オーケストラの楽器

2008年09月18日

ファゴット

今日は、ファゴットという楽器を紹介します。

 ファゴットは、別名バスーンとも言います。棒切れを2本束ねたような形から、イタリア語の薪の束という意味でファゴットと名付けられたそうです。

 1オクターブ低い音を出す楽器にコントラファゴット(ダブルバスーン)があります。ベートーヴェンの交響曲第9番の終楽章や、ブラームスの交響曲第1番ほか、結構使われている。その音色は、ゴ~~というかバリバリバリ~~というか、得がたいものがあります。

 ファゴットは、オーボエやイングリッシュホルンと同じ2枚リード(葦笛)で音を出す楽器で、2枚リードの楽器に共通のやや鼻が詰まったような音がします。

 ディズニーの傑作長編アニメにファンタジアがありますが、このアニメの中で最も有名なシーンが、ファゴットが演奏するポール・デュカス作曲の交響詩「魔法使いの弟子」 。魔法使いの弟子のミッキーマウスは、師匠の留守に憶えたての魔法を使って楽に掃除を済ませようとするが、魔法を止める方法を知らなかったために部屋中が大洪水になってしまうというシーンですね。
 「ポー」という音色で、 「ポッポッ ポポポ ポッポポッポ ポポポ・・・・」 と、ちょっとおどけたような表現や跳躍する動きを得意としており、この曲ほど、ファゴットらしい曲はないと私は思います。
(ちなみに、ポッポッ ポポポ ポッポ~~~ は 鼠先輩???icon95

 どこか東洋的な、神秘的な雰囲気をもたらす楽器で、今私が練習している、ベルリオーズの幻想交響曲や、リムスキーコルサコフのシェラザードでも大活躍しています。

 ファゴット吹きの人は、他の楽器以上に、共通点が多いような気がします。
 一言でいうと、「素朴な人」「純情な人」が多い。
 フルートやトランペットやヴァイオリンなどにありがちな「目立ちたがり」は絶対にいません。
 理由は分かりませんが、ファゴットは指使いがとてもややこしくて、こつこつと努力するような人でないと務まらないのかも知れません。face03



  


Posted by つぶやきホルン at 21:58Comments(0)オーケストラの楽器

2008年09月02日

トロンボーン

トロンボーン

オーケストラの金管楽器セクションでは、テューバの次に低い音域を担当する楽器
フルオーケストラでは一般的には3本で演奏することが多い。

古い楽器なのですが、古典派の時代のオーケストラ曲ではあまり使われていません。モーツァルトでは皆無。ベートーヴェンの交響曲でトロンボーンが出てくるのは、第5番の「運命」、第6番の「田園」(ともに4楽章のみ)と、第9番の2,4楽章だけです。

ところが、ドボルザークやブラームスの以降の交響曲ではほとんど全ての曲に登場して、大変重要な役割を果たします。何よりもロマン派以降の壮大な雰囲気を要求する曲では、他の楽器ではなしえない迫力を曲にもたらします。またもう一つの魅力はコラール。ブラームスの交響曲第1番の第4楽章のコラールの神々しさ

他の楽器と全く違うのが、音程の変え方。スライドと呼ばれる管を上下させることで、管の長さを変えて音を変えるので、全く切れ目のない音程を創り出すことができるのです。

この切れ目のない音程の変化を最大限に発揮するのがジャズトロンボーンの世界
有名なディキシーランド・ジャズナンバーの「聖者の行進」なんかはトランペットとトロンボーンが大活躍する、まさにこってこて?のジャズトロンボーンですね。face03

NHK連続テレビ小説「瞳」のテーマ曲では、日本を代表するトロンボーン・プレイヤーの中川英二郎さんが、これぞジャズトロンボーンの響きという演奏を奏でています。face02





  


Posted by つぶやきホルン at 22:55Comments(0)オーケストラの楽器

2008年08月12日

チェンバロ

チェンバロ

 チェンバロ、英語でハープシコード、フランス語でクラヴサンは、ピアノやオルガンと同様に鍵盤を弾いて音を出す楽器です。

 ピアノと大きく違うのは、ピアノが張られた弦をハンマーでたたいて音を出す、いわゆる打楽器的な楽器であるのに対して、弦をプレクトラムと呼ばれる小さな爪ではじいて音を出す、いわゆるギターやマンドリンなどの弦楽器的な楽器なのです。

 チェンバロは17、18世紀頃、いわゆるバッハ 、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ハイドンの時代には独奏、合奏ともに重用されたが、18世紀後半には、よりダイナミックな音色の出せるピアノに徐々に人気を奪われました。その後、独特の音色から人気を回復する歴史もあります。

 チェンバロ奏者というと、私はトレヴァー・ピノックさんを思い出します。オリジナル楽器の楽団イングリッシュ・コンサートを設立、指揮、独奏の双方で活発な演奏活動で一世を風靡しました。

 また、曲目では何と言ってもバッハ作曲のブランデンブルク協奏曲第5番でしょう。6曲あるブランデンブルク協奏曲のなかで、通常は通奏低音楽器のチェンバロを唯一、独奏楽器として活躍させた曲です。実質的に音楽史上初のチェンバロ協奏曲と言えそうです。
 
  

 

 ご紹介している写真は、佐賀キリスト教会のもの。
 今年の初めに、持ち主が亡くなられて、この教会に寄贈されたものです。
 新たな安住の地を得たチェンバロは今、多くの人々に音楽を通じた神の祝福を与えています。
  


Posted by つぶやきホルン at 22:18Comments(0)オーケストラの楽器

2008年08月05日

チェロ

チェロ

イタリア語で "Violoncello" 。オーケストラの弦楽器で低音部を担当する楽器です。

エンドピンというのが先っぽについていて、床にそれを突き刺して、両足を開き抱きかかえるようにして弾きます。演奏する姿はまるでダンスを踊っているかのようですね。
このエンドピン。実は最初はなかったんです。最初の頃は両膝の間に挟んで演奏していたそうです。しかし、他の楽器と同様、モーツァルトやベートーヴェンなどが活躍する18世紀後半になって、大きな音量が求められたことや演奏の安定性などから、現在のような形になったそうです。

20世紀最大のチェリストと言われるのがパブロ・カザルス(1876~1973)さん。音楽を通じて世界平和のために積極的な活動を展開した人です。1971年10月24日、94歳の時にニューヨークの国連本部で「私の生まれ故郷のカタルーニャでは鳥たちは、ピース、ピース(英語の平和)と鳴きながら飛ぶのです」と語り、右手を客席の方にかざしながら、指先でくちばしの動きをまねして「ピース、ピース」と繰り返し、カタルーニャ地方の民謡『鳥の歌』をチェロで演奏した感動のエピソードは余りにも有名です。

私が中学生の時に初めて聞いて虜になった曲は、『ドボルザークのチェロ協奏曲』。奏者はこれまたカザルスさんと並び称せられる、ムスティスラフ・ロストロポービッチさん。

演奏する姿が、これほど男性的でかっこよい楽器は他にないと思います。






  


Posted by つぶやきホルン at 22:45Comments(0)オーケストラの楽器

2008年07月14日

クラリネット

 クラリネットについて。久々の気ままな楽器紹介シリーズです。face01

 「クラリネットをこわしちゃった」という曲を知ってますか?
 「♪僕の大好きなクラ~リネット、パパからもらったクラ~リネット、とっても大事にしてたのに、壊れて出ない音がある・・・・オ パキャマラド パキャマラド パオパオ パンパンパン オ パキャマラド パキャマラド パオパオパ」という何とも陽気で楽しい歌です。
 この歌は、クラリネットのキュポキュポッという音のイメージを本当によく表しています。

 この楽器は、フルートやオーボエに比べると新しい楽器です。といっても18世紀の初め頃、ドイツ人がフランスの古楽器を改造して作られたのですが。

 アマチュアの下手な奏者は、ヘタリネットとかクニャリネットとか呼ばれます。face03

 有名な旋律はたくさんあるけど、暗く重たい旋律の代表はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第2楽章第2主題の旋律、反対に陽気なイメージはガーシュインの「ラプソディーインブルー」でしょうか。

 わが福岡市民オーケストラの秋の定期演奏会で演奏するリムスキーコルサコフの交響組曲「シェラザード」の第2楽章では、このクラリネットとファゴットがとっても魅力的なソロを演じます。
 ただし、きちんと吹くのはかなり難しいというか、センスが問われるソロなので「大丈夫かな~~!!」と心配しています。face07

 

 写真で2本あるのは、長い方がA管。短い方がB♭管。
 オーケストラ奏者は、この2本の管を曲の間で、調子によって持ち替えたりして演奏します。
  


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2008年06月23日

フルート

 本日の「オーケストラ雑記帳」では、フルートを解説します。

 フルートですが、簡単に言えば、西洋の横笛ですね。
 この楽器ほど、セレブのお嬢様ってイメージにフィットする楽器はありません。

 とりあえずオーケストラの楽器で何か曲目を演奏したかったら、フルートが一番取っつきやすいかも知れませんよ。とにかく音だけはすぐ出るし、楽器の値段も安いものは数万円くらいからあります。

 音の出し方は、ジュースの瓶に口をつけてボーッと鳴らす要領です。

 でも、本気で上手になろうとしたら、どの楽器でも同じですが見た目ほど楽ではありませんぞ。
 お値段も、うん十万円どころか、金のフルートなんぞは300万円以上します。

 でも、やはり目立つのを好む方にはうってつけの楽器でしょう。とにかくオーケストラでもソロがやたらに多い楽器です。

 仲間の楽器は、一番小さくて高い音がでるのがピッコロ、次がフルート、少し低い音のアルトフルートは甘い音がします。そしてフルートよりも1オクターブ低いバスフルート。長さが130cmもあるので、先の方がU字形に折り返されています。
 
 フルートは、演奏者人口が多くて、なかなかオーケストラやブラスバンドだけでは吸収できません。そこで、フルートだけのオーケストラなんかもあるくらいですよ。

 ビゼー作曲の「アルルの女」組曲の「メヌエット」のフルートソロなんか、まさにお嬢様を思い浮かべますね。まあ、我が福岡市民オーケストラでは、おじさんが吹くこともありますが、その時は目をつぶって聞いてください。icon195

   


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2008年05月28日

ヴァイオリン



 今さら、ヴァイオリンについて説明するのもなんですが、皆さんはヴァイオリンと聞くとまず何を思い浮かべますか。オーケストラの弦楽器で一番音の高い楽器。コンサートマスターが弾いている楽器。「屋根の上のヴァイオリン弾き」なんか良いですね~。ヴァイオリンはヴァイオリン?? 高いのは何千万、何億円もする楽器などとも言われそうな気がしますね。テレビのお茶の間番組などで、どっちが本物??などと言って、ウン億円の「ストラディバリウス」という銘柄の古い楽器が紹介されたりしますからね。
 きっとヴァイオリンを見て、名前が分からない人はほとんどいないのでは。それくらいポピュラーな楽器でしょう。でも、折角ですから、少しだけヴァイオリンのことをお話ししてみます。



 ヴァイオリンには4本の太さが違う絃が張ってあり、これを馬のしっぽの毛を張った弓でこすって音を出します。これはオーケストラで使用する他の弦楽器(ヴィオラ、チェロ、コントラバス)に共通しています。なんで馬のしっぽが良いのでしょうか。まあ他のしっぽではあの長さは無理かな??
 ヴァイオリンそのものは16世紀頃に生まれたものらしいのですが、室内楽やオーケストラの主役として活躍するのは、18世紀からで、特にハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどが活躍する18世紀後半には、楽器自体も現在の形に改良されて、押しも押されもせぬオーケストラの顔となったのです。
 そして、ヴァイオリンが持つもう一つの顔が民族音楽の楽器。フィードルと呼ばれるフォークソングなどの伴奏に使う楽器です。カントリーウェスタンを思い出して下さい。ジプシーヴァイオリンなどもこちらの仲間です。
 私が最も好きなヴァイオリン曲の一つに、スペインが生んだヴァイオリニスト、パブロ・デ・サラサーテ作曲の「ツィゴイネルワイゼン」があります。ジプシー音楽を取り入れたこの曲は、まさにクラシックと民族音楽が融合した名曲と言えます。
 また、オーケストラの曲では、ヴァイオリン協奏曲がたくさん書かれていますが、それ以外の管弦楽曲や交響曲でも、コンサートマスターがソロで大活躍する曲があります。その代表格がリムスキー・コルサコフというロシアの作曲家が書いた交響組曲「シェラザード」でしょう。福岡市民オーケストラの秋の定期演奏会で演奏しますので、是非聴きに来てください。
  


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2008年05月21日

オーボエ

 本日のオーケストラ雑記帳ではオーボエという楽器を紹介します。

 オーボエは、チャルメラと同じ仲間の楽器。チャルメラって知ってますか。夜泣きそばの音ですよ。えっ!いよいよわからない?インスタントラーメンの明星チャルメラのパッケージで屋台のラーメン屋のおじさんが吹いている。チャラリ~~~ララ・チャラリラララ~~~・ラララッと鳴る楽器です。
 もともとは大昔のペルシアの軍楽隊が使用した楽器が起源と言われていますし、中国の京劇なんかでもあの独特のミャ~~ミャ~~と騒々しく鳴っているやつは「哨吶」(スオナー:「唐人笛」)と言って、やはりオーボエの仲間ですね
 誰でも知っているオーボエの名旋律と言えば、チャイコフスキーのバレエ組曲「白鳥の湖」の情景のモチーフでしょう。チャ~ララララ・ラ~~ララ~~ラ・チャ~~ラララララ・ラ~~~。また、オーボエよりも少し大きな楽器で“イングリッシュホルン”では、なんといってもドボルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章で演奏される「家路より」のメロディーでしょう。甘く切ない音色にうっとりすること請けあいです。

  
 これがオーボエです。
 長さは60cmくらいかな。







 





 
 とっても良く、オーボエ奏者の性格を表している人形です。

 
























6月15日(日)の福岡市民オーケストラ第58回定期演奏会のメインの曲は、このドボルザークの交響曲第9番「新世界より」です。アクロス福岡シンフォニーホールで14時開演。イングリッシュホルンの名旋律を是非楽しみに来てください。

  


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